シンガポールの街を歩いていると、独特な甲高い声で鳴きながら、颯爽と飛ぶ緑の鳥を目にすることがあります。スズメほどの大きさで、あっという間に飛んで行ってしまうので、最初はなんだかよくわからなかったのですが、ある日、その鳥が一瞬目の前の木にとまったんです。その時、初めてあの鳴き声の正体はこの子か!という、知れた喜びと同時になんて可愛らしくて綺麗な色合いの鳥なんだろうと目を輝かせたのを覚えています。
そんな、都会でも見ることのできるサトウチョウがじっくり見れるもう一つの場所をご紹介します。
都会を駆け巡るアーバンバード – サトウチョウ
サトウチョウが見れる場所・時期

サトウチョウ Blue-crowned Hanging Parrot
以前、こちらの記事でもご紹介したのですが、もう一つのお勧めの場所です。
3月終わりから、4月いっぱいくらいまでは、ジュロンレイクガーデンのチルドレンパーク付近のオクトパスツリーの花が咲き始めます。このオクトパスツリーは、甘い蜜が滴るように出るので、色んな鳥やリスがその蜜をなめに来ます。
この辺りです。たまに剪定されてしまっていることがあります。
サトウチョウは、午後3時過ぎくらいによく来るみたいです。鮮やかなグリーンの鳥と赤い花とのコラボでまるでアートのような写真が撮れます!
また、ボタニックガーデンのヒーリングガーデンにもオクトパスツリーがあるのですが、そこにもサトウチョウをはじめ、小鳥やリスがやって来ます。
サトウチョウについて


サトウチョウ 雄と雌
サトウチョウは、マレーシア、インドネシア、シンガポール、タイ、ブルネイに生息しています。シンガポール原産ですが、今ではペットとして持ち込まれた篭脱けも多く、どのサトウチョウが本来のネイティブなのか分からなくなってしまったようです。そんな背景もあってか、シンガポールでは都心でも元気に飛んでいる姿を見ることができます。
成鳥の雄は、頭部に青い丸い斑点、喉にも赤い斑点があり、腰の部分は黄色い赤い羽根があります。雌は、薄い緑色で、頭の青い冠は目立たないか、ない場合がほとんどです。腰も黄色い羽はありません。 幼鳥の羽毛はくすんだ緑色で、青い冠もわずかかまったく見えず、くちばしの色は明るいです。
分類 | 種名 |
目: | オウム目 |
科: | オウム科 |
属: | サトウチョウ属 |
和名: | サトウチョウ |
英名: | Blue-crowned Hanging Parrot |
学名: | Loriculus galgulus |
サイズ: | 12-14.5 cm |
まとめ
今回は、蜜がたっぷりのオクトパスツリーに集まるサトウチョウがどこで見れるかのご紹介でした。
普段、高いところにいるか、素早く飛ぶ姿しか見れないので、じっくり見れて写真も比較的撮りやすいのは嬉しいことですよね。
是非、雨季が明けたらサトウチョウとオクトパスツリーのコラボを見に行ってみてください。