東京23区とほぼ同じ面積の小さな国、シンガポール。
赤道直下に位置し、年間を通して気温が高い熱帯モンスーン気候で、いわば「一年中真夏」の環境です。
季節は大きく2つに分かれます。
- 3月〜10月(乾季):留鳥の繁殖期(巣作り・子育て)
- 11月〜2月(雨季):渡り鳥(夏鳥)が飛来
季節によって見られる鳥が変わるのも大きな魅力です。
今回は、初心者でも気軽に野鳥観察が楽しめるスポットを5つご紹介します。
1.シンガポールボタニックガーデン|Singapore Botanic Gardens

世界遺産にも登録されている広大な植物園で、
「とにかく鳥に出会いやすい」初心者向けNo.1スポットです。
留鳥・渡り鳥ともに種類が豊富で、散策しながら気軽に観察できます。
こんな人におすすめ!
- 海外での野鳥観察が初めての方
- 安全で整備された場所で気軽に楽しみたい方
- 鳥だけでなく、熱帯植物や花も楽しみたい方
ベスト時間帯
- 7:00-11:00
- 16:00-18:00
朝は比較的涼しく、体力的にも動きやすい時間帯です。
ただしシンガポールでは、ヒタキ類など昼間も活発に動く鳥が多いのが特徴。
実際、昼食中に「見たかった鳥が出ていた…!」ということもよくあります。
14時以降はやや動きが落ち着く傾向がありますが、夕方になると再び活動が見られます。
見どころ
特に人気なのが、カラフルなミナミヤイロチョウとズグロヤイロチョウ。
時期は限られますが、毎年訪れる渡り鳥です。
見られる時期:12月~3月くらいまで。
難易度
★☆☆☆☆
- 観光客も多く、女性一人でも安心
- レストランや展示施設が充実
- トイレも多く、清潔で快適
👇ボタニックガーデンのその他の記事
シンガポールボタニックガーデンで見られる野鳥
シンガポール・ボタニック・ガーデンでは、ヒタキ類をはじめ、カワセミ、猛禽類まで、
非常に幅広い種類の野鳥を観察できるのが魅力です。

シロハラクイナの親子

コウハシショウビン Stork-billed Kingfisher

アオショウビン White-throated Kingfisher


シキチョウ Oriental Magpie-robin

オナガサイホウチョウ Common Tailorbird

キバラタイヨウチョウ Ornate Sunbird

リュウキュウガモ Lesser Whistling Duck
ヒーリングガーデン辺りで定期的に見られている、カンムリワシ。
運が良ければ出会えるかも。

カンムリワシ Crested Serpent Eagle
渡りのシーズンになると、さらに種類が増え、
- ミツユビカワセミ Black-backed dwarf Kingfisher
- ミナミヤイロチョウ Blue-winged Pitta
- カワリサンコウチョウ Asian Paradise Flycatcher
人気の高い渡り鳥も観察できるチャンスがあります。
アクセス
MRT
- Napier駅(TE12)
Thomson-East Coast Line
→ Tanglin Gate
徒歩約3分 - Botanic Gardens駅(DT9 / CC19)
Downtown Line / Circle Line
→ Bukit Timah Gate
徒歩約5分
💡 Napier駅からのアクセスが一番便利です。
探鳥者向けアクセス
- 早朝探鳥なら Napier駅ルートがおすすめ
- Tanglin Gate周辺は森林エリアが近い
- Botanic Gardens駅は公園中心部に近い
2.パシルリスパーク|Pasir Ris Park

チャンギ国際空港にも近い自然豊かな公園で、
気軽にマングローブと野鳥観察が楽しめる穴場スポットです。
最寄駅からアクセスしやすく、周辺には飲食店もあるため、
観察の合間に休憩もしやすい環境が整っています。
また、公園周辺は高級住宅地が広がっており、
静かで落ち着いた雰囲気の中で観察できるのも魅力です。
この公園の特徴
Pasir Ris Parkの大きな魅力は、
猛禽類(フクロウ・タカ類)に出会える確率が高いこと
特に営巣シーズンには、比較的観察しやすくなります。
パシルリスパークで見られる主な鳥

マレーモリフクロウの幼鳥
猛禽類
- マレーモリフクロウ Spotted Wood Owl
- ヒガシオオコノハズク Collared Scops Owl
- カンムリオオタカ Crested Goshawk
その他の人気種
- シロクロコサイチョウ Oriental Pied Hornbill
- ナンヨウショウビン Collared Kingfisher
- コウハシショウビン Stork-billed Kingfisher
季節ごとの見どころ
渡りの時期になると、
トケン類(カッコウの仲間)が多く観察できるのも特徴
時期によって出会える鳥が変わるため、何度訪れても楽しめます。
↑こちらのレストラン(Carpark D)付近が、マレーモリフクロウとカンムリオオタカの営巣場所です
↑この橋からコウハシショウビンを見ることができます
↑池の裏側にヒガシオオコノハズクがいます(非常に見つけにくいですが…)

ナンヨウショウビン Collared Kingfisher

マレーモリフクロウ成鳥

マレーモリフクロウ幼鳥 もう少しで巣立ち

食事中のカンムリオオタカ

イチジクとシロクロコサイチョウ

ヒガシオオコノハズク Collared Scops Owl
この公園をおすすめする理由
パシル・リス・パークは非常に広く、
何も考えずに歩くと効率よく鳥を見つけにくい公園です。
それでもおすすめしたい理由は、次の3つです。
① マングローブを気軽に歩ける
整備された遊歩道があり、
初心者でも安心してマングローブ環境を体験できます
人気の猛禽類が同じエリアで見られる
- マレーモリフクロウ|Spotted Wood Owl
- カンムリオオタカ|Crested Goshawk
この2種を比較的近い場所で狙えるのは大きな魅力
③ ナンヨウショウビンが多く、観察しやすい
初心者でも「鳥を見つける楽しさ」を感じやすいポイントです
観察のしやすさ
園内には一般的な野鳥も多く、
「とにかく色々な鳥を見てみたい」という方にもぴったり
こんな人におすすめ
- フクロウやタカなどの猛禽類を見てみたい
- 静かな環境でじっくり観察したい
- マングローブの自然にも興味がある
ベスト時間帯
- 7:00-11:00
- 16:00-19:00
パシルリスパークは、朝早めか夕方からの探鳥がおすすめです。
特にフクロウは夜行性なので、夕方遅くの方が動きがあります。
難易度
★★★☆☆ ※ポイントを抑えれば難易度は下がる
アクセス
MRT
- Pasir Ris駅(EW1)
East Coast Line
→ Kingfisher Pondエリアまで
徒歩約10分
3.ガーデンズ・バイ・ザ・ベイ|Gardens by the Bay
マリーナ・ベイ・サンズや、スーパーツリー・グローブ、クラウド・フォレストで有名な人気観光スポット。
一見すると野鳥とは無縁に思えますが、実は水辺が多く、意外と野鳥観察が楽しめる穴場でもあります。
ガーデンズ・バイ・ザ・ベイの特徴
園内には海や川、池などの水辺環境が広がっており、水鳥から小鳥まで幅広い種類の鳥が観察できます。
この公園で見られる主な鳥
- ナンヨウショウビン Collared Kingfisher
- 太陽鳥(サンバード)
- シロハラクイナ White-breasted Waterhen
- ササゴイ Striated Heron
- シマキンパラ Scaly-breasted Munia
また、
- ムニア類
- ワックスビル類
種子を食べる小鳥たちもよく見られます。
おすすめ観察スポット
蓮池エリアでは、
- シロハラクイナ White-breasted Waterhen
- ヨシゴイ Yellow Bittern(渡り鳥)
水辺ならではの鳥が観察しやすいポイントです。
注意点(重要)
ナショナルデーやクリスマス、旧正月などのイベント前は、園内で装飾設置の工事が行われることがあります。
その時期は鳥が隠れてしまう傾向があるため、避けるのがおすすめです。
観光とセットで楽しむ
この公園の最大の魅力は、「観光+野鳥観察」を同時に楽しめること
夜にはスーパーツリーのライトショーも開催され、一日を通して楽しめるスポットです。
アクセス
MRT
Bayfront駅(CE1 / DT16)
Circle Line / Downtown Line
→ Exit B
徒歩約10分
Gardens by the Bay駅(TE22)
Thomson-East Coast Line
→ Exit 1
徒歩約5分
💡 観光スポットへはBayfront駅からのアクセスが一番便利です。
4.ガーデンズ・バイ・ザ・ベイ(ベイ・イースト)

クロサギ(白型)Eastern Reef Heron
人気観光地のガーデンズ・バイ・ザ・ベイから、マリーナ・バラージを渡った対岸にある公園です。
「レアな野鳥」と「絶景」を同時に楽しめる穴場スポットです。
ガーデンズ・バイ・ザ・ベイ(ベイ・イースト)は、
シンガポールの中でも珍しい鳥が観察されやすい場所として知られています。

2年に1回くらいに飛来するツバメチドリ
Breakwater(防波堤)では、
- チドリ類
- アジサシ類
など、水辺の鳥をじっくり観察できます。

コアジサシ Little Tern


クロエリシロチドリ Malaysian Plover♂♀
このエリアで見られる主な鳥
- シロハラウミワシ White-billed Sea Eagle
- シロガシラトビ Brahminy Kite
- クロエリシロチドリ Malaysian Plover
- コアジサシ Little Tern
- クロサギ Eastern Reef Heron
魚を狙うダイナミックな狩りのシーンに出会えることもあります。

シロハラウミワシ White-billed Sea Eagle

シロガシラトビ Brahminy Kite

カオジロシロチドリ White-faced Plover
このスポットの魅力(野鳥+α)

シンガポールらしい写真が撮れます
この場所の魅力は野鳥だけではありません。
- 夕方:美しいサンセット
- 夜:ライトアップされた
・マリーナ・ベイ・サンズ
・シンガポール・フライヤー
対岸から絶景を楽しめる“隠れフォトスポット”でもあります
注意点(重要)
※2023年10月より開発が開始されており、
現在は
- Breakwater(防波堤)
- サイクリングロード
このエリアのみ立ち入り可能で、公園内部には入れません。
難易度
★★★★☆やや中級者向け
- 鳥の出現がやや不安定
- 見つけるには多少の慣れが必要
「観光ついでに+αで楽しむ」には初心者の方にも非常におすすめのスポットです。
アクセス
2022年にThomson-East Coast Line(TEL)が開通し、以前よりアクセスしやすくなりました。
MRT
Gardens by the Bay駅(TE22)
Thomson-East Coast Line
→ Exit 1
徒歩約5分
💡 Gardens by the Bay駅からのアクセスが一番便利です。
5.ジュロン レイク ガーデンズ|Jurong Lake Gardens
ジュロン レイク ガーデンズは、シンガポールの西側に位置する、湖や湿地を中心とした自然豊かな公園です。
水辺・草原の両方で多彩な野鳥が観察できるバランスの良いスポットです。
この公園の特徴
エリアごとに環境が分かれており、
- 湖畔
- 草原
場所によって見られる鳥が大きく変わるのが魅力です。
見られる主な鳥
湖畔エリア
- カッコウ類
渡りの時期には特に多く観察されます
草原エリア
- セッカ Zitting Cisticola
- ヒクイナ Ruddy-breasted Crake
- ミナミクイナ Slaty-breasted Rail
草むらの中で動く小型の鳥を探す楽しさがあります
注目ポイント
- マレーウオミミズク Buffy fish Owl
時期になると営巣し、迫力のある姿を観察できることもあります。
こんな人におすすめ
- 水辺と草原、両方の環境で探鳥したい方
- カッコウ類やクイナ類を見てみたい方
- フクロウなどの猛禽にも興味がある方
難易度
★☆☆☆☆

マレーウオミミズク Buffy fish Owl
👇ジュロンレイクガーデンズのおすすめ記事
アクセス
MRT
Lakeside駅(EW26)
East-West Line
→ Exit A
徒歩約10分(Lakeside Garden側)
Chinese Garden駅(EW25)
East-West Line
→ 駅から徒歩約15分(Chinese Garden側)
💡 公園のメインエリアに行くならLakeside駅が便利です。
知っておきたい|シンガポール野鳥観察の特徴
気温・気候
シンガポールは赤道直下に位置し、一年を通して高温多湿の気候です。
- 平均気温:約27℃
- 最高気温:約35℃
一言でいうと「とにかく暑い!」
野鳥観察や撮影の際は、
- 日焼け対策
- 熱中症対策
- スコール対策(折りたたみ傘)
この3つは必須です。
治安
シンガポールは、世界的にも治安の良い国として知られています。
例えば、ホーカーセンターでは、
席取りのためにスマートフォンや財布を置いたままにする人もいるほど。
もちろん軽犯罪はありますが、
凶悪犯罪は非常に少なく、安心して行動できる環境です。
一人での観察や旅行でも不安が少ないのは大きな魅力です。
言語
多民族国家であるシンガポールでは、
英語が広く使われています。
ただしネイティブでない人も多く、
シンプルな英語でも十分に通じます。
- 難しい文法は不要
- 単語ベースでもOK
「伝えようとすること」が大切です。
最低限揃えたい持ち物
双眼鏡
野鳥観察には必須アイテムです。
最近は撮影中心の方も増えていますが、
しっかり観察することで、結果的に良い写真にもつながります。
- 軽量タイプがおすすめ
- 首にかけても負担が少ないものが◎
虫除け対策
シンガポールは衛生管理が行き届いていますが、
自然の多い場所では虫対策が必要です。
特に注意したいのが:
- 蚊
- サンドフライ(強烈にかゆくなる)
虫よけは必ず持参しましょう。
さらに要注意なのが「蟻」。
赤茶色の蟻が木の周辺に多く、
上からも下からも襲われることがあります。
木の近くでは、幹や足元の蟻の行列をチェックすると安心です。
服装
おすすめは、
- 通気性が良い
- 肌を覆う
- ゆったりした服
“涼しさ+虫対策”のバランスが重要です。
注意点:
- ピタッとした服 → 虫に刺されやすい
- 濃い色 → 虫が寄りやすい
モスグリーンやベージュなど自然に馴染む色がおすすめ
+ 帽子は必須(直射日光&落下物対策)
飲み物
シンガポールでは水分補給がとても重要です。
- 水筒(魔法瓶)がおすすめ
- 冷たい水を持ち歩ける
ホテルで水を冷やしておくと便利です。
ちなみに水道水は飲用可能(味は普通です)
まとめ
今回は、公共交通機関でアクセスしやすい
野鳥観察におすすめの公園を5つご紹介しました。
MRT(Mass Rapid Transit)の拡張により、
電車で行ける自然スポットは年々増えています。
そのため、
「都市+自然」を両立できるのがシンガポールの大きな魅力です。
今後も、他の公園や探鳥スポットについてもご紹介していきます。
本記事が、皆さまのシンガポール探鳥の参考になれば嬉しいです。
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