シンガポールで野鳥観察|ズグロヤイロチョウ Western Hooded Pittaの見れる場所と時期

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シンガポールでは、4種類のヤイロチョウを観察することができます。

そのうちの1種は、日本で繁殖する八色鳥。
この種はシンガポールでは超レアですが、残りの3種類は時期によっては比較的簡単に見ることができます。

今回は、私の一押し、ズグロヤイロチョウについて、今まで見られた場所と時期について記事にまとめました。

是非、最後までご覧ください。

毎年見れるチャンスがある八色鳥 – ズグロヤイロチョウ

茶色のベレー帽をかぶった緑色の愛らしいズグロヤイロチョウは、シンガポールでは人気の渡鳥です。

毎年飛来して、地元バーダーを楽しませてくれます。

ズグロヤイロチョウが観察できる時期

ズグロヤイロチョウ Western Hooded Pitta

ズグロヤイロチョウ 2024年4月 Eco Lake


シンガポールに渡り鳥がやってくるのは、
雨季にあたる9月〜2月後半ごろ

その中でも、ズグロヤイロチョウは
10月後半〜5月初旬まで滞在することが多い鳥です。

私が野鳥観察を始めたのは2021年ですが、
これまでのところ、毎シーズンかなりの至近距離で観察できています。

ズグロヤイロチョウが観察できた場所

Western Hooded Pitta

リラックスして膨らむ様子 2024年4月


Singapore Botanic Gardens

Western Hooded Pitta

木の根っこで一時停止 2024年4月 Eco Lake


シンガポール・ボタニックガーデンでは、
ズグロヤイロチョウはここ数年だけでなく、過去にも継続的に観察記録があります。

例えば、2022年には2月下旬から3月末にかけて複数回確認されており、
さらに2016年にも同エリアで撮影記録が残っています。

つまり、この場所は偶然見られたスポットではなく、
毎年のように飛来する“安定した観察ポイント”のひとつといえます。

これまで、見られた場所をまとめました。

レインフォレスト・トレイル

レインフォレストトレイルでは、2022年から2026年まで継続されて観察されています。

滞在期間もかなり長く、一番見れる可能性が高い場所でもあります。

Singapore Botanic Gardens Eco Lake周辺

2024年には、エコ・レイク周辺でも観察されました。

北側にある、トレイル周辺やアイスクリーム店近くまで行動範囲を広げていました。

Fragrant Garden

2023年11月~12月には、フレグラントガーデンで観察されました。
ガーデンの一番奥の、ズグロヤイロチョウが好む暗い場所です。

フレグラントガーデンは、アムールサンコウチョウや、マミジロキビタキ、コサメビタキ、オオルリ、ムギマキなどが見られる場所としても有名です。

Bidadari Park|ビダダリパーク

ビダダリパークは、様々な渡鳥の中継地として有名な公園です。

こちらの公園でも、何度か目撃情報があります。

ズグロヤイロチョウだけでなく、他の野鳥も見れるおすすめの公園です。


自力で見つけるのはなかなか難しい鳥。
少しでも確率を上げるなら、場所選びが重要です。

中でもおすすめなのが、ボタニックガーデン。
暗く湿ったエリアに植えられているヤシの木の根元は、ぜひ注意して見てみてください。

好みの餌があるのか、
その周辺をウロウロしている姿が見られることがあります。

【重要】情報ソースの確保

ズグロヤイロチョウに限らずですが、
野鳥を見つけるのにいちばん確実な方法。

現地でバーダーを見かけたら、
思いきって声をかけてみることです。

シンガポールのバーダーはとても親切で、
今見られている鳥や場所を気軽に教えてくれることが多いです。


私が初めてズグロヤイロチョウを見たのは、
2021年12月のことでした。

場所は、TampinesのとあるHDBの敷地内。
シンガポールでは野鳥情報がとてもオープンで、
多くの人が気持ちよく情報を共有してくれるのが印象的でした。

※HDB(Housing & Development Board)とは、住宅開発庁が管轄する公営住宅のことで、
シンガポール人の80%以上が暮らしています。住人以外でも自由に出入りが可能です。


翌シーズンに観察できたのは、2023年1月。
今度は、Jurong EastのHDBエリアの一角に飛来していました。
こちらも親切な地元バーダーに教えていただきました。

シンガポールでは、野鳥への餌付けや捕獲は法律で禁止されており、罰金の対象となります。
しかしこの時は、バーダーではない地元の方が、善意で餌箱のようなものを設置していました。

実際に、その水を飲むズグロヤイロチョウの姿を目にし、
嬉しさと同時に、少し複雑な気持ちになったのを覚えています。

とはいえ、外国人という立場もあり、
その場で何かを伝えることはできませんでした。


また私は訪れることができなかったのですが、
Hindhede Nature Park(ブキ・ティマ自然保護区内)でも
同様に目撃情報がありました。


ズグロヤイロチョウについて

ズグロヤイロチョウ Western Hooded Pitta

at Fragrant Garden


ズグロヤイロチョウは、
インド北部から中国南部、東南アジアにかけて広く分布しています。

一部の個体群は、
インドシナやタイ、マレー半島、スマトラ島、ジャワ島などで越冬します。

東南アジアでは比較的よく見られる鳥で、
実際に調べてみると、タイやマレーシアへ探鳥に訪れた多くの方が撮影されています。

私が現在住んでいるシンガポールでも、
個体数は多くないものの、毎シーズン数羽の飛来が確認できます。

一方、日本での記録は非常に少なく、
1984年に沖縄県・石垣島で観察された例があるのみです。

その個体はその後、命を落としてしまったとされており、
とても切ない記録として残っています。


分類種名
目:スズメ目
科:ヤイロチョウ科
属:ヤイロチョウ属
和名:ズグロヤイロチョウ
英名:Western Hooded Pitta
学名:Pitta sordida
サイズ:16.5-19 cm

e-Birdで鳴き声の確認ができます。

Western Hooded Pitta - eBird
Widespread and beautiful, this jewel of a bird bounces about on the shaded forest floor like a luminRead More...

ズグロヤイロチョウの探し方のコツ

光の差し込む場所で餌を探す
2026年4月レインフォレスト・トレイル


ズグロヤイロチョウは、
シンガポールでは繁殖していません。

そのため、鳴き声を頼りに探すのはほぼ不可能。
「音」ではなく「気配」で見つける鳥です。

じゃあ、どう探すのか?

ポイントはかなりシンプル。

  • 落ち葉がたまった暗い林床
  • ガサゴソという小さな音

この2つを意識して、静かに耳を澄ませてみてください。

しばらく待っていると
ピョン、ピョンと跳ねる独特の動きで、ひょっこり姿を見せてくれることがあります。

さらにもうひとつ。

ズグロヤイロチョウは、
石や木の根など、少しだけ高くなった場所に乗るクセがあります。

なので、
「なんとなく目立つ小さなステージ」を探しておくと、ぐっと見つけやすくなります。

そしてこれは、実際に観察していて感じたコツ。

暗くてジメっとした場所が好きな鳥ですが、
ずっと真っ暗な場所にいるわけではなく、

“一瞬だけ光が差し込むポイント”に出てくることが多い印象があります。

もし見つけたら

  • 暗い林床
  • 突起物(石や根)
  • 少しだけ光が入る場所

この3つがそろう場所を狙って待つ。

これだけで、
観察できる確率はかなり変わります。

まとめ

大あくびをする 2023年1月撮影


今回は、渡りの時期に出会える鳥、
ズグロヤイロチョウについてご紹介しました。

日本ではなかなか見ることのできない、
思わず目を奪われるほど美しい色合い。

しかも、フレンドリーな個体が多く、
至近距離でじっくり観察できるチャンスがあるのも大きな魅力です。

普段バードウォッチングをしない方でも、
その可愛らしい見た目に惹かれて、ファンになる人が多い鳥です。

滞在期間は、10月後半から5月初旬までと比較的長め。
タイミングさえ合えば、出会えるチャンスは十分にあります。

シンガポールでしか味わえない、
“森の宝石”との出会い。

ぜひ一度、自分の目で探してみてください。

きっと、忘れられない体験になります。

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