ムネアカゴシキドリ(Coppersmith Barbet)の探し方|鳴き声・観察スポット
はじめに|シンガポールで意外と見つけにくい小さなゴシキドリ
4月頃になると、シンガポールでは渡り鳥の多くが旅立ち、
代わりに留鳥たちの子育てシーズンが始まります。
公園を歩いていると、
あちこちから聞こえてくる規則正しい音。
「ポッ…ポッ…ポッ…」
まるで時報のようなこの声の主が、
ムネアカゴシキドリ|Coppersmith Barbetです。
シンガポールでは比較的よくいる鳥ですが、
- 小さい
- 木のてっぺんにいる
- 葉の中に隠れる
という理由で、声は聞こえるのに姿が見つからない鳥としても知られています。
今回は、2024年4月に観察できた子育ての様子とあわせて、
- ムネアカゴシキドリはどんな鳥なのか
- シンガポールで見やすい場所
- 見つけるコツ
をまとめました。
これからシンガポールで野鳥観察をする方の参考になれば嬉しいです。
小さくてカラフルなゴシキドリ

ムネアカゴシキドリ成鳥|Coppersmith Barbet
ムネアカゴシキドリとは?
ムネアカゴシキドリは、
アジアに広く分布する小型のゴシキドリです。
分布
- インド
- パキスタン
- ネパール
- バングラデシュ
- スリランカ
- 中国南西部
- 東南アジア
森林だけでなく、
- 都市公園
- 果樹園
- 庭園
- 林縁
など、人の近くでもよく見られます。
シンガポールでも広い範囲に生息しており、
街中の公園でも普通に鳴き声を聞くことができます。
| 分類 | 種名 |
| 目: | キツツキ目 |
| 科: | ゴシキドリ科 |
| 属: | オオゴシキドリ属 |
| 和名: | ムネアカゴシキドリ |
| 英名: | Coppersmith Barbet |
| 学名: | Psilopogon haemacephalus |
| サイズ: | 17 cm |
e-Birdで鳴き声が聞けます。
カラフルで可愛い見た目
ムネアカゴシキドリはとてもカラフルな鳥です。
特徴は次の通り。
- 頭:赤
- 頬と喉:黄色
- 喉の下:赤〜オレンジ
- 胸〜腹:灰色がかった緑の縞模様
- 背中と羽:緑
また、繁殖期になると羽毛が摩耗し、
背中の羽が少し青っぽく見えることもあります。
名前の由来は「金属を打つ音」
英名の Coppersmith(銅細工職人) は、
この鳥の鳴き声が由来です。
「ポッ…ポッ…ポッ…」
この音が、
金属を打つ職人のハンマー音に似ていることから名付けられました。
実際に聞くと、本当に機械音のように正確なリズムで鳴くので驚きます。
暑い昼間でも鳴き続けるため、
シンガポールの公園ではとても目立つ声の一つです。
シンガポールでムネアカゴシキドリが見れる場所

フルーツを咥えて雛のもとへ
Jurong Lake Gardens|ジュロンレイクガーデンズ
シンガポールでムネアカゴシキドリを探すなら、
Jurong Lake Gardensはかなりおすすめです。
この公園では、
「今日は見れなかった」
ということがほとんどなく、
行けば鳴き声はほぼ毎回聞くことができます。
ただし、姿を見つけるには少しコツがあります。
ムネアカゴシキドリは
木のてっぺん付近に止まることが多いためです。
鳴き声が聞こえたら、
その方向の高い枝の先端付近を探してみてください。
よく見かけた場所
👇私が何度か観察した場所はこちらです。
Allotment Gardens 周辺
果樹や実のなる木が多く、
ムネアカゴシキドリがよく集まっています。
Heron Island 近くの湖沿い
湖周辺の高木の上で鳴いていることがあります。
ムネアカゴシキドリの見つけ方
この鳥を探すときは、
次の3つを意識すると見つけやすくなります。
① 鳴き声を覚える
まずは鳴き声。
「ポッ…ポッ…ポッ…」
という規則正しい音を覚えることが一番重要です。
声の方向を頼りに探せば、
見つかる確率はかなり上がります。
② 繁殖期は巣穴を掘る音にも注目
ゴシキドリの仲間は、
自分で木に穴を掘って巣を作ります。
そのため繁殖期には
「コンコンコン」
という木を掘る音が聞こえることがあります。
この音が聞こえたら、
近くにいる可能性が高いです。
③ 木の実がなる木をチェック
ムネアカゴシキドリは、
- イチジク
- 小さな果実
- ベリー類
などをよく食べます。
実のなる木の近くを探すと
見つかる確率が上がります。
ムネアカゴシキドリの子育て

ムネアカゴシキドリの雛|巣穴は下を向いていることが多い
今回観察したのは、
ムネアカゴシキドリの巣穴での子育ての様子でした。
ゴシキドリの仲間は、
- 木の幹に穴を掘る
- その中で卵を産む
- 親鳥が交代で餌を運ぶ
というスタイルで子育てをします。
巣穴から顔を出す雛はとても可愛く、
観察していると時間を忘れてしまうほどでした。
ただし、繁殖中の鳥はとても繊細です。
観察するときは
- 距離を取る
- 大きな音を出さない
- 長時間居座らない
など、鳥への配慮も大切です。
子育ての場所:24 Ghim Moh Link
まとめ
今回は、
シンガポールで見られる小さなゴシキドリ、
ムネアカゴシキドリ|Coppersmith Barbetについて紹介しました。
この鳥のポイントは次の通りです。
- シンガポールでは広く生息する留鳥
- 小さく木の上にいるため姿は見つけにくい
- 「ポッポッポッ」という特徴的な鳴き声
- 果実のなる木の近くで見つけやすい
鳴き声さえ覚えてしまえば、
シンガポールの公園でかなり高い確率で出会える鳥です。
また、4月前後は繁殖期に入り、
巣穴での子育てが見られるチャンスもあります。
公園でこの機械のような音が聞こえたら、
ぜひ木の上を探してみてください。
きっと、
小さくてカラフルなムネアカゴシキドリに出会えるはずです。
探鳥ワンポイント(豆知識)
ムネアカゴシキドリは
「果実を食べて種を運ぶ鳥」として知られています。
果実を丸飲みして、
別の場所でフンと一緒に種を落とすことで、
森の植物の種を広げる役割
を担っています。
つまりこの小さな鳥は、
森を作るお手伝いをしている存在でもあるのです。
👇動画もアップしたのでぜひご覧になってください。

