中国とロシアに挟まれた東アジアの内陸国、モンゴル。
「永遠の青空の国」として知られるこの地は、実は野鳥好きにとっても魅力あふれるフィールドです。
大陸に位置するため固有種は多くありませんが、渡り鳥を含めると確認されている野鳥は500種以上。
「モンゴルではどんな野鳥に出会えるのか?」と気になっている方も多いのではないでしょうか。
今回のモンゴル旅行では、南ゴビを訪れた際にヨリーン・アム渓谷とバヤンザグで比較的ゆとりのある自由時間がありました。
そこでレンズを超望遠に付け替え、景色を楽しみながら気軽に探鳥をしてみることにしました。
本格的な野鳥観察ツアーには参加していないため、観察できた種類は限られています。
そのため、野鳥観察や撮影をメインに考えている方には、やや物足りない内容かもしれません。
ただし、南ゴビのダイナミックな自然の中で野鳥と出会う体験は、それだけでも十分に魅力的です。
「絶景と一緒に野鳥も楽しみたい」という方にとって、少しでも参考になればうれしいです。

7月のモンゴルでは、子育て中の野鳥の姿も多く見られました。
この記事はこんな方におすすめです
- モンゴル旅行中に野生の鳥や動物を見てみたい方
- 本格的なツアーに参加せず、気軽に野鳥観察を楽しみたい方
- 珍しい鳥に出会えなくても、その場の自然体験を楽しめる方
- 野鳥だけでなく、景色や大自然そのものも満喫したい方
本格的に野鳥観察を楽しみたい方には、専門ツアーへの参加もおすすめです。
多くの種類を効率よく観察したい方や、ライファーを狙いたい方には特に向いています。

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私は「ニコン MONARCH M7 8×30」を愛用しています。
明るく自然な色合いでクリアに見えるのはもちろん、軽くて扱いやすいサイズ感も魅力です。
👇使用レンズ|純正より軽くてコンパクトなのがお気に入り
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ゴビ砂漠=砂丘、と思っていませんか?
私もモンゴルに行く前は、なんとなくそんな印象を持っていました。
「ゴビ」とは、モンゴル語で
“草がまばらに生える乾燥した土地”という意味。
ゴビ砂漠の多くは砂ではなく、小石や砂利に覆われた
「礫漠(れきばく)」です。
その隙間にはハーブが自生していて、
馬や羊、ラクダなどの貴重な食料になっています。
こうした環境の中で、
たくましく生きる動物や野鳥の姿こそ、
南ゴビの大きな魅力です。

家畜はハーブを食べているため、糞のにおいは控えめ。乾燥させて燃料にも使われます。
ホンゴル砂丘

“いわゆる砂漠”の景色が見られるのがここ。
モンゴル最大級の砂丘で、「歌う砂丘」とも呼ばれています。
風で砂が鳴り、朝日や夕日に染まる景色は圧巻。
ラクダトレッキングも人気です。
実は周辺には草や花もあり、野鳥観察も楽しめます。

ドラマ「VIVANT」のロケ地としても知られています。
ヨリーン・アム渓谷(鷲の谷)

南ゴビ観光で外せないスポットがヨリーン・アム渓谷。
標高約2,200mにある、ひんやりとした渓谷。
夏でも涼しく、南ゴビとは思えない別世界です。
岩山に囲まれた中でのトレッキングは爽快。
足場が悪い場所もあるので、歩きやすい靴がおすすめです。

結構険しい|私は滑って転んだ
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険しい山々に囲まれた美しい景色の中、
トレッキングや乗馬を楽しむことができます


“鷲の谷”という名前の通り、ヒゲワシが飛ぶ姿も見られます。
野鳥の多くは春〜夏にかけて繁殖期を迎えます。
特に5〜6月は巣作りや子育ての様子が見られるベストシーズンです。
7月でも、親鳥が雛に餌を運ぶ姿を各地で観察することができました。
ヨリーン・アム渓谷で見られた野鳥
ヨリーン・アム渓谷では、ユキスズメやイワスズメの姿がよく見られました。
個体数も多く、比較的人に慣れている印象です。
そのほかの野鳥も全体的に警戒心はやや控えめ。
特に午後になると、水場に集まる小鳥たちの姿が目立ちました。
滞在時間は15:00〜16:00頃の約1時間。
短い時間でもいくつかの種類を観察できたので、もう少し時間があればさらに多くの出会いが期待できそうです。
写真には収められませんでしたが、このほかにも数種類の野鳥を確認できました。

クロジョウビタキ|Black Redstart♂


クロジョウビタキ|Black Redstart♀・幼鳥

コウザンマシコ|Himalayan Beautiful Rosefinch

水浴び中コウザンマシコ|Himalayan Beautiful Rosefinch

ユキスズメ|White-winged Snowfinch / Snowfinch

イワスズメ|Rock Sparrow

イワスズメは胸のところが黄色

ヒゲワシ|Bearded Vulture / Lammergeier

子育て中のチャイロツバメ|Eurasian Crag Martin
ヨリーン・アム渓谷に住む動物
ヨリーン・アム渓谷は、ナキウサギやジリスの生息地としても知られています。
歩いていると、あちこちで愛らしい姿に出会えるのも魅力です。
さらに、野生のキツネやヤク、アイベックスも生息しており、
切り立った崖を登るダイナミックな姿が見られることもあるそうです。
今回は残念ながら出会えませんでしたが、それもまた自然の楽しみのひとつ。
次に訪れる理由が、またひとつ増えました。

あちこちで可愛らしい姿を見ることができるナキウサギ

遠くを見つめるナキウサギ

相棒を呼ぶジリス

仲良し
世界初の恐竜の卵化石が発見されたバヤンザグ

バヤンザグは、世界で初めて恐竜の卵の化石が発見された場所として知られています。
赤い砂岩が連なる独特の景観は、ゴビ砂漠の中でもひときわ印象的です。
断崖はまるで古代の城壁のようにそびえ立ち、時間の流れを感じさせるスケール。
そして夕暮れになると、その岩肌が一斉に赤く染まり、まるで燃えるような光景へと変わります。
このことから、バヤンザグは「Flaming Cliffs(炎の崖)」とも呼ばれています。
自然の美しさと、太古のロマン。
その両方を体感できる、特別な場所です。

シルクロードの場所でもあるらしい

可愛い植物も咲いていた

モンゴルならではの風景
バヤンザグで見れる野鳥
バヤンザグは、崖になっているので猛禽が営巣した跡がいくつかありました。
6月頃は、もっと他の鳥の子育てが見れるかもしれません。

サバクヒタキ|Desert Wheatear♂

サバクヒタキ|Desert Wheatear♀

ワキスジハヤブサ|Saker Falconの子供たち

ワキスジハヤブサ|Saker Falconはモンゴルの国鳥だそう

アマツバメ|Pacific Swiftもたくさん飛んでいた
南ゴビへの行き方
南ゴビを訪れるなら、基本はツアー参加がおすすめです。
モンゴルでは政府の方針もあり、個人手配よりもツアーが主流になっています。
ヨリーン・アム渓谷やバヤンザグ、ホンゴル砂丘といった主要スポットも、
ツアーに参加するのが最もスムーズで効率的です。
費用の目安としては、2泊3日で約100,000円(2名)ほどのプランもあり、
内容次第では比較的手頃に参加できます。
少しでも予算を抑えたい場合は、行きたい場所やアクティビティを絞るのがポイント。
現地で交渉できることもあるので、相談してみる価値はあります。
※より詳しい情報は、こちらの記事でも紹介しています
ゴビ砂漠はこのエリア
ゴビ砂漠に持っていってよかったもの
南ゴビでは、多くの方がゲルキャンプに宿泊します。
シンプルで快適な一方、夜間は電力供給が止まることも。
そのため、モバイルバッテリーやライトは必携アイテムです。
スマートフォンの充電や、夜間の移動時にとても重宝します。
ちょっとした準備で、滞在の快適さが大きく変わります。
👇モバイルバッテリー|旅には薄型で大容量が便利
👇LEDキャンプライト|我が家はこちらの黒を愛用中
👇汗拭きシート|丈夫でヨレにくいのがおすすめ
ホンゴル砂丘では、車のタイヤがスタックするというハプニングもありました。
なんとか抜け出せたものの、ゲルに到着したのは22時頃。
消灯は23時のため、この日はお湯が出ず、シャワーは断念することに。
夏のモンゴルは想像以上に汗をかくので、
そんなときに役立ったのが汗拭きシートでした。
思いがけないトラブルも、事前の準備で快適さが変わります。
👇変換プラグ|ほぼどこの国もカバー
無印良品らしい、シンプルなデザイン。
場所を取らないコンパクトタイプでおすすめです。
まとめ
今回は、雄大な自然を楽しむだけでなく、野鳥や動物にも目を向けながら、モンゴルの魅力をより深く感じる旅となりました。
モンゴル旅行といえば、砂丘や草原、満天の星空といったダイナミックな景色が魅力です。
ですが、そこに暮らす野鳥や野生動物にも少し意識を向けてみると、旅の楽しみ方はさらに広がります。
特別な装備やツアーに参加しなくても、散策の中で出会える小さな命たち。
その一瞬の出会いが、旅の記憶をより印象的なものにしてくれます。
これから南ゴビを訪れる方は、ぜひ景色だけでなく、足元や空にも目を向けてみてください。
思いがけない出会いが、きっと待っています。

最後までご覧いただきありがとうございました。
モンゴル旅行や南ゴビ観光の参考になればうれしいです。


