世界遺産として知られるアンコールワット。
カンボジア・シェムリアップを代表する観光地ですが、実は野鳥観察のフィールドとしても魅力的な場所です。
遺跡の周囲には森や水辺が広がり、観光地でありながら自然も豊かです。歩いているだけでも、さまざまな鳥たちの姿を見ることができます。
2023年の年末、私たちは3泊4日でシェムリアップを訪れました。カンボジアのベストシーズンは乾季の11月〜2月頃で、この時期は雨が少なく、アンコールワットで朝日や夕日を見るにも最適な季節です。
私が滞在した4日間も天気に恵まれ、一度も雨は降りませんでした。空気はカラッとしていて、朝晩はとても涼しく快適です。ただし、日中は日差しが非常に強く、気温もぐっと上がるため、帽子や日焼け止めなどの日焼け対策は必須です。
今回は観光がメインの旅だったため、野鳥撮影の時間はそれほど多くありませんでした。それでも、アンコールワット周辺では思った以上に多くの鳥たちに出会うことができました。
この記事では、アンコールワット観光の合間に出会えた野鳥や、シェムリアップでの1日探鳥の様子を紹介していきます。
アンコールワット周辺の探鳥ポイント
アンコールワット目の前の蓮池

インドシナブッポウソウ♂|Indochinese Roller
アンコールワットへ向かう参道の橋の左右には、蓮が広がる池があります。
その橋の上から池を眺めていると、餌を探して飛び回るインドシナブッポウソウの番に出会いました。
場所は、アンコールワットのリフレクション撮影スポットとして有名な「Reflecting Pond」の反対側にある池です。観光客が多く行き交う場所ですが、少し目を向けると野鳥の姿を見つけることができます。
私たちが訪れたときは、池の周囲が工事のため黒いネットで囲われており、景観としては少し残念な状態でした。しかしそのおかげか、人の出入りが少なく、インドシナブッポウソウを比較的近くで観察することができました。
おそらく現在も、この周辺で見られる可能性は高いと思います。アンコールワットを訪れた際には、ぜひ池の周囲にも目を向けてみてください。思わぬ野鳥との出会いがあるかもしれません。
アンコールワットを歩く際は、ぜひ池の周囲の枝や水辺にも目を向けてみてください。思いがけず、この鮮やかな鳥に出会えるかもしれません。

インドシナブッポウソウ♀|Indochinese Roller
インドシナブッポウソウについて
インドシナブッポウソウは、インド東部からミャンマー、タイ、カンボジアなどの東南アジアに広く分布する鳥です。
開けた森林や農地の周辺などに生息し、鮮やかな青やターコイズ色の羽が特徴のとても美しいブッポウソウの仲間です。飛んだときに見える青い翼は特に印象的で、思わず目を奪われます。
雄は、黄色いアイリングが特徴です。
雌は、雄よりやや色合いは淡いものの、南国らしい美しい羽色をしています。
タイでは比較的よく見られる鳥として知られているようですが、残念ながら現在私が住んでいるシンガポールでは見ることができません。
アンコールワットの周辺では、このような東南アジアらしい美しい野鳥に出会えるのも魅力のひとつです。
もしインドシナブッポウソウを見てみたい方は、遺跡巡りとあわせてアンコールワット周辺の自然にも目を向けてみてください。観光を楽しみながら、思いがけない野鳥との出会いが待っているかもしれません。
| 分類 | 種名 |
| 目: | ブッポウソウ目 |
| 科: | ブッポウソウ科 |
| 属: | ニシブッポウソウ属 |
| 和名: | インドシナブッポウソウ |
| 英名: | Indochinese Roller |
| 学名: | Oracias affinis |
| サイズ: | 30-35 cm |
蓮池周辺で見れた鳥
- ハリオハチクイ|Blue-tailed Bee-eater
- シマキンパラ|Scaly-breasted Munia
- インドハッカ|Common myna
じっくり観察したら、もう少し発見できるかも。
アンコールワット周辺の森で野鳥探し

ヒメイソヒヨ – White-throated Rock-thrush
アンコールワット寺院の周辺は、少し歩くだけで深い森が広がっています。観光のメインルートから外れると人も少なく、とても静かな環境になるため、野鳥の姿を多く見ることができました。
ただし、森の木々は想像以上に高く、鳥たちは枝の上の方にいることが多いため、双眼鏡や望遠レンズがないと少し遠く感じるかもしれません。
そんな中、運よく休憩中のヒメイソヒヨに出会うことができました。低い枝にとまっていたため、目線の高さでじっくり観察でき、写真も撮ることができました。
ヒメイソヒヨは東南アジアを中心に分布する鳥で、シンガポールにも渡ってくることがあるようです。日本でも観察記録があるそうで、思いがけない場所で出会える可能性のある鳥でもあります。
なお、アンコールワット周辺の森の中は蚊がとても多いので、探鳥や散策をする際は虫よけ対策を忘れないようにしてください。
👇結構効きます

ヒメイソヒヨ – White-throated Rock-thrush
| 分類 | 種名 |
| 目: | スズメ目 |
| 科: | ツグミ科 |
| 属: | イソヒヨドリ属 |
| 和名: | ヒメイソヒヨ |
| 英名: | White-throated Rock-thrush |
| 学名: | Monticola gularis |
| サイズ: | 18-19.5 cm |
日本では冬鳥として知られるオジロビタキも、アンコールワット周辺の林で見ることができました。
さらに、私が宿泊していたシェムリアップのホテルの庭にも姿を見せてくれました。滞在中に何度か見かけたことから、カンボジアには比較的多くの個体が渡ってきているのかもしれません。
日本では冬のバードウォッチングで人気のある鳥ですが、アンコールワットのような南国の遺跡の森で出会うと、また違った雰囲気を感じます。遺跡観光の合間に、日本でもおなじみの野鳥に出会えるのも、この地域で探鳥する楽しみのひとつです。
オジロビタキ|Taiga Flycatcher
| 分類 | 種名 |
| 目: | スズメ目 |
| 科: | ヒタキ科 |
| 属: | キビタキ属 |
| 和名: | オジロビタキ |
| 英名: | Taiga Flycatcher |
| 学名: | Ficedula albicilla |
| サイズ: | 12-13 cm |
森の中で見れた鳥
- オジロビタキ|Taiga Flycatcher
- ハイガシラヒタキ|Grey-headed Canary-Flycatcher
- ハイイロオウチュウ|Ashy Drongo
アンコールワット周辺の森では、ヒタキ科の小鳥も何種類か見ることができました。
今回確認できたのは、ハイガシラヒタキやオジロビタキなどです。林の中では小さなヒタキ類が枝を移動しながら餌を探しており、耳を澄ますとさえずりも聞こえてきました。
本当はもう少しじっくり探したかったのですが、この日は時間が限られていたため、残念ながらすべてを探しきることはできませんでした。
アンコールワット周辺の森は野鳥の種類も多そうなので、探鳥の時間をしっかり取れる方は、ぜひゆっくり歩きながら探してみてください。思いがけない鳥との出会いがあるかもしれません。
まとめ
今回は、世界遺産に登録されている世界最大の寺院、アンコールワットでの観光の合間に出会えた野鳥をご紹介しました。
写真に収めることはできませんでしたが、このほかにもいくつかの鳥を見ることができ、短い時間の散策でも想像以上に多くの野鳥に出会えました。
カンボジアでは本格的な探鳥ツアーもありますが、物価が比較的安いとはいえ、ツアーに参加するとそれなりの費用がかかります。今回のように、アンコールワット観光の合間に少し森や池の周辺を歩くだけでも、十分に野鳥観察を楽しむことができました。
一方で、遺跡をしっかり楽しむためには遺跡ツアーへの参加がおすすめです。日本語ガイドを付けると歴史や見どころを詳しく知ることができ、アンコールワット観光の満足度もぐっと高まります。
アンコールワットを訪れる際は、ぜひ遺跡巡りだけでなく、周辺の自然や野鳥にも目を向けてみてください。観光の合間に、思いがけない鳥との出会いが待っているかもしれません。
世界遺産の遺跡と豊かな自然が同時に楽しめるのも、アンコールワットならではの魅力です。
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