2023年の年末に、3泊4日でカンボジア・アンコールワットへ行ってきました。
カンボジアのベストシーズンは乾季の前半、11月から2月頃です。乾季で雨が少ないため、アンコールワットでの朝日や夕日を見るのに最適です。私は、シェムリアップに4日間滞在したのですが、一度も雨は降りませんでした。カラッとしていて、朝晩はとても涼しく過ごしやすかったです。ただ、日中は大変日差しが強く、気温も上がり暑くなります。
今回は、観光がメインのため、野鳥撮影の時間はあまり持てませんでしたが、鳥は結構多かったです。
世界遺産のこの場所で! – アンコールワット周辺で探鳥
1.Indochinese Roller インドシナブッポウソウ
アンコールワットに向かう橋の左右に蓮の池があるのですが、その橋の上から餌を探しているインドシナブッポウソウの番に出会いました。Reflecting Pond(アンコールワットのリフレクションが有名な池)の反対側の方の池です。
当時(2022年12月末)、工事中のためか、池が黒いネットで囲われており、あまり見栄えはよくありませんでしたが、近くで見ることができました。おそらく今でもその周辺にいるのではないでしょうか。
写真上が雄です。アイリングが黄色です。写真下は雌です。雄に比べると少し色が薄いですが、十分綺麗です。
インドシナブッポウソウは、インド東部からミャンマー、東南アジアに生息しています。タイでは、よく見られる鳥のようです。残念ながら、現在私が住んでいるシンガポールにはいません。インドシナブッポウソウを見てみたい方は、遺跡巡りとともにぜひアンコールワットを訪れてみてください。
分類・種名
目: ブッポウソウ目
科: ブッポウソウ科
属: ニシブッポウソウ属
和名: インドシナブッポウソウ
英名: Indochinese Roller
学名: Oracias affinis
サイズ: 30-35 cm
2.White-throated Rock-thrush ヒメイソヒヨ
アンコールワット寺院を中心に少し歩けば、周りは森になっています。人は少なく静かなので、鳥がたくさんいました。ただ、木々が高いので野鳥を見るには少し遠いかもしれません。運よく、休憩中のヒメイソヒヨに出会え、目線高で写真が撮れました。この鳥は、シンガポールにもたまに渡ってくるようです。日本でも観察記録はあるようですね。林の中は、蚊が多いので、虫よけ対策をお忘れなく。
分類・種名
目: スズメ目
科: ツグミ科
属: イソヒヨドリ属
和名: ヒメイソヒヨ
英名: White-throated Rock-thrush
学名: Monticola gularis
サイズ: 18-19.5 cm
3.Taiga Flycatcher オジロビタキ
日本では冬鳥として知られるオジロビタキも、アンコールワットの林にいました。宿泊したホテルの庭にもいたので、カンボジアに渡ってくる数が多いのかもしれません。ちなみにシンガポールでも毎年観察されるようですが、個体数が少ないのと、木や葉が生い茂る環境を好むので、撮影難易度が高いです。
分類・種名
目: スズメ目
科: ヒタキ科
属: キビタキ属
和名: オジロビタキ
英名: Taiga Flycatcher
学名: Ficedula albicilla
サイズ: 12-13 cm
まとめ
今回は、世界遺産に登録されている、世界最大の寺院、アンコールワットでの観光の合間に見つけた鳥のご紹介でした。
写真には収めることができなかったですが、Ashy Drongo/ハイイロオウチュウ、Grey-headed canary-flycatcher/ハイガシラヒタキ、Scaly-breasted Munia/シマキンパラ、Blue-tailed Bee-eater/ハリオハチクイ、Common Myna/インドハッカ、その他数種類、探鳥ツアーに参加しなくても短い時間で沢山の鳥を見ることができました。カンボジアの物価は安いとはいえ、ツアーに申し込むとそれなりの金額になりますので。ただ、遺跡ツアーの申し込みは必須です。日本語ガイドをつけると遺跡巡りの楽しさが増します。