シンガポールで野鳥観察 Lineated Barbet シロボシオオゴシキドリ [留鳥]

BIRDING

赤道直下のシンガポールは、旧正月が終わる頃が雨季の終わるころ。大体2月中旬から3月初旬です。その時期から留鳥の巣作りや子育てが始まります。
2024年3月末から4月初旬に、シロボシオオゴシキドリの子育てが見れるという情報があったので行ってきました。次回シーズンに同じ場所で子育てをすることはないと思いますが、野鳥を見つけるヒントになるかと思いますので、その時の様子と観察できた場所をご紹介したいと思います。

鮮やかなグリーンとユニークな顔が魅力的 – シロボシオオゴシキドリ

1.シロボシオオゴシキドリの子育ての様子

シンガポールの西側にある、ジュロンレイクガーデン内の、子供が遊ぶ遊具がたくさんあるForest Rambleというエリアの一角に巣穴を作っていました。普段、高いところにとまっていることが多い鳥ですが、この時は地上から約1メートル程の所に巣穴があり、まさに目の前で子育てしていたのには驚きでした。

雛たちは、お腹が空くと鳴いて催促します。親鳥は、雄雌共に交互に頻繁に餌を運んでいました。後から知ったのですが、巣穴の中には2~3羽雛がいたようです。

餌をあげる様子と鳴き声 2024年4月撮影

2.シロボシオオゴシキドリについて

シロボシオオゴシキドリは、インドから中国南西部、東南アジア本土、ジャワ島、バリ島に生息しています。
シンガポールでは、もともとは篭脱けだったようですが、環境があっていたためか、今ではよく見られる一般的な鳥となりました。

太いくちばしに、黄色のアイリング、お髭が目立つなんとも言えない独特な風体です。頭から胸、お腹にかけては、白と薄茶の縞模様があり、羽や尾は鮮やかな緑色がとても綺麗な鳥です。

鳴き声も独特で、ホーホッ、ホーホッと少し喉を震わせたような声で鳴きます。キツツキのように木に穴を掘って、その中で卵を産み、子育てをします。

分類・種名
目: キツツキ目
科: ゴシキドリ科
属: オオゴシキドリ属
和名: シロボシオオゴシキドリ
英名: Lineated Barbet
学名: Psilopogon lineatus
サイズ: 27-28 cm

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Lineated Barbet
Scientific Name: Psilopogon lineatus Malay Name: Takur Kutub Timur Chinese Name: 斑头绿拟啄木鸟 Range: Found from the Indian suRead More...

3.シロボシオオゴシキドリを観察できる場所と探し方

シンガポール中で見ることができるシロボシオオゴシキドリ。シンガポールにある公園全てに生息しているといっても過言ではありません。木の実が大好きで、実がなる木に集まります。マッカーサー パームや、ガジュマル、イチジク、グアバの木などに注目してみると見つけられるはずです。
巣を作る際に、コンコンと大きな音を立てて木に穴を掘っていくので、繁殖の時期の3~4月頃の間は木をたたく音に耳を傾けると見つかるかもしれません。
過去には、シンガポールボタニックガーデンのシンフォニーレイク付近や、マウント・フェーバー・パークのケーブルカー乗り場の建物を背に広がる斜面下にある木などでも子育てをしているのを見かけたこともあります。

4.まとめ

今回は、もとは篭脱けだったけど、今ではシンガポールでよく見られるようになった留鳥のシロボシオオゴシキドリの子育ての様子を記事にしました。日本や、ヨーロッパ、北米などにはいないユニークな、どこか憎めない表情の鳥。東南アジアに行く機会があったら是非探してみてください。シンガポールでは、都市公園の実のなる木や鳴き声に注目してみるときっと見つけられるはずです。

お腹が空いて親を呼ぶ 2024年4月撮影

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