都市部の公園でもよく見られるコアオバトは、東南アジアではごく一般的な鳥です。
地元の方は、見慣れてしまっているようですが、日本では見られない色鮮やかな美しいコアオバトを見つけに行きましょう。
まるでキャンディボックスのよう – コアオバト
1.コアオバトが見れる場所
コアオバトは、木の実や花の実が大好きで、実がなるところに番もしくはグループでやってきてもりもり食べます。特に見やすいのは、野牡丹の仲間、シンガポールシャクナゲという花の実を食べているときです。
では、その花はどこにあるのでしょう。ズバリ、どこにでもあります。赤紫色の花のまわりに実をつけている常緑低木を探してみましょう。
ABC ウォーターズ @ ジュロン・レイク
人工的に作られた浮遊湿地です。鳥の種類は少ないですが、花の実が多く、コアオバトやメグロヒヨドリなど、シンガポールではおなじみの留鳥たちがたくさん集まってきます。
ビシャン・アン・モ・キオ公園
ビシャンパーク/Bishan Park 内にある、Burp Kitchen & Barというレストランの目の前が湿地エリアになっています。ここにも シンガポールシャクナゲがたくさん植えてあり、特に夕方にコアオバトが採餌にやって来ます。
Mount Faber Park
マウント・フェーバー・パークのフェーバーポイントに上る手前の小さな駐車場付近に、シンガポールシャクナゲの実がたくさんなっているエリアがあります。マウントフェーバーの頂上は、周囲の景色を眺めるのに最適な場所なので、是非訪ねてみてください。
ご紹介した場所は、比較的近くで実を食べている姿が見れるほんの一例です。公園、遊歩道、HDB(シンガポールの公共住宅)など、いたるところでコアオバトを見ることができます。実のなっている木をちょっとだけ意識して見てみてください。
2.コアオバト(小青鳩)について
森林に生息するコアオバトは、都市公園でもよく見られる、東南アジアでは一般的な鳥です。
ここ、シンガポールでもたくさんのコアオバトを見ることができます。雄は特に色鮮やかで美しく、緑色の羽、ピンクの首、胸の中央の鮮やかなオレンジが綺麗です。そして、なんといっても印象的なのは、ネオンピンクの中にサファイアのような透き通ったブルーの宝石が埋め込まれたような吸い込まれる目です。
分類・種名
目: ハト目
科: ハト科
属: アオバト属
和名: コアオバト
英名: Pink-necked Green Pigeon
学名: Treron vernans
サイズ: 26.5-32 cm
★シンガポールの野鳥情報は、こちらのサイトがおすすめです!
3.コアオバトの探し方
果実が大好きなコアオバトは、実のなっている木にペア、グループでやってきます。上空や木の上で、バタバタとはばたく音が聞こえたら見てみましょう。身近な例でいえば、土鳩がはばたく音と同じなので、聞き覚えのある大きな羽ばたき音が聞こえたらコアオバトかもしれません。
シンガポールシャクナゲの実のほかに、マッカーサーパーム、ガジュマルの実(イチジクの仲間)、ホワイトマルベリー(桑の実)など甘い実が大好きです。その実がなる木を探してみるとコアオバトにも出会えるはずです。
また、木陰でカップルが仲睦まじく羽繕いをしている姿もよく見られます。微笑ましいですね。
まとめ
今回は、最も身近に見れる美しい鳥、コアオバトのご紹介でした。
ポイントは、実の成る木を探し、羽音を聞くことです。そして、朝の早い時間帯と、11時から12時頃、夕方に実を食べに来ることが多いので、その時間帯に、散歩ついでや、観光の際に、南国に成る実と一緒に観察してはいかがでしょうか。
長く東南アジアに住んでいると、見慣れてしまってこの鳥の美しさも当たり前のように思えていましたが、あらためて見てみるとやはり奇麗だなと、私自身も再認識しました。是非、身近で見れるカラフルで奇麗な鳥に会いに出かけてみてください。