中国とロシアに挟まれた東アジアに位置する内陸国、永遠の青空の国モンゴルは、 実は野鳥のメッカの一つです。
大陸なので、固有種はいませんが、渡鳥も含めると、その数500種類以上にもなるそう。
野鳥撮影が趣味の方は、モンゴルにはどんな野鳥がいるか気になるのでは?
今回のモンゴル旅行で、南ゴビに行った際、ヨリーン・アム渓谷とバヤンザグでの自由時間が長めにとれたので、レンズを超望遠に付け替え、散策と探鳥をすることにしました。
シグマ 150-600mm F5-6.3 DG DN OS Sports ソニーFE用
使用レンズ|純正より軽くてコンパクトなのがお気に入り
野鳥観察ツアーに参加してないので、見れた種類も少なく、野鳥観察・撮影メインでお考えの方には少し物足りない内容かもしれませんが、自然と野鳥両方が楽しめる環境にご興味がある方の参考になればいいなと思い記事にまとめました。

7月はモンゴルでも子育て中の野鳥がたくさん見れました!
この記事はこんな方におすすめ
- モンゴル旅行中、野生の鳥や動物を見てみたい方
- 本格的な野鳥ツアーに参加するよりお手軽に野鳥観察がしたい方
- 珍しい鳥が見れなくても楽しめる方
- 野鳥だけを見るのではなく景色も楽しみたい方
本格的に野鳥観察をしたい方はこちらのツアーはいかがでしょうか?

色んな野鳥が見たい方、ライファーを狙いたい方はツアー参加必須!
●双眼鏡|野鳥を見るなら必須アイテム
私はニコンMONARCH M7 8×30を愛用しています。
明るく自然な色調でとてもクリアに見えるのと、軽くて程よいサイズ感がとても気に入っています。
南ゴビについて
ゴビ砂漠と聞くと、砂丘が広がっているイメージが頭の中に浮かんでくるのではないでしょうか?
私もモンゴルに行こうと決める前は、漠然とそんなふうに思っていました。

“ゴビ”は、モンゴル語で”草がまばらに生える乾燥した荒れ地”を意味する言葉です。
砂丘が広がっているのはホンゴル砂丘で、ゴビ砂漠は、砂利や小石が地表を覆っている礫漠です。
その小石の隙間から、たくさんのハーブが自生し、馬や牛、羊、山羊、ラクダの食料となるのです。

家畜はハーブが飼料なので糞があまり臭くありません。
乾燥させた糞は燃料に使われています。
ゴビ砂漠は、モンゴル南部から中国北部にかけて広がる砂漠で、モンゴル側では、南に位置するので南ゴビという言い方をします。
そんな南ゴビの最大の魅力は、壮大な大自然と過酷な環境でも生物が力強く生き抜く姿が垣間見られるところではないでしょうか。
ホンゴル砂丘
ゴビ砂漠の一部であるホンゴル砂丘は、モンゴル最大の砂丘です。
長い年月をかけて風と水によって形成された、なだらかな砂丘は、モンゴルの荒々しい他の景観とは対照的な魅力を放っています。

幅約100km、高さ最大約300mに達する壮大な砂丘で、ラクダに乗ってトレッキングを楽しんだり、砂丘の頂上から朝日や夕日を眺めたり、感動的な風景が見れる場所です。
また、風によって砂が鳴ることから”歌う砂丘”とも呼ばれています。

ドラマVIVANTで、主人公の乃木がラクダに乗って砂漠を横断するシーンが撮影された場所でもあります。
ホンゴル砂丘の周りは、ハーブが生えていたり、野草が咲いているエリアがあるので、野鳥を見ることができます。
時間に余裕があれば、じっくりと観察してみましょう。
鷲の谷ヨリーン・アム渓谷
モンゴルに旅行に来る多くの方が訪れる、観光でも有名なヨリーン・アム渓谷。
谷の標高は2,200mと高く、初夏でも雪が残っているそうです。
私たちが行った7月は真夏なので、さすがに雪は溶けていましたが、谷間は涼しくて爽快でした。

険しい山々に囲まれた美しい景色の中、トレッキングや乗馬を楽しむことができます。

トレッキングをメインでされる方は、小川を超えたり、足場が悪い場所を歩くこともあるので、しっかりとした靴とトレッキングポールがあると便利です。

●トレッキングポール|超軽量でコスパがいい

ヨリーン・アムは、モンゴル語で”鷲の谷”という意味。
谷の上空にはヒゲワシが飛んでいます。

多くの野鳥の繁殖期は春から夏にかけてです。
特に5月から6月は、巣作り、産卵、子育ての姿を目にすることができます。
7月のモンゴルでも、親鳥が雛に給餌している姿をよく目にしました。
ヨリーン・アム渓谷で見れた野鳥
ユキスズメやイワスズメは、個体数も多く、とても人馴れしていました。
他の野鳥も比較的、警戒心は薄めです。
午後は、水場に来る小鳥が多かったです。
クロジョウビタキ・Black Redstart

クロジョウビタキ・Black Redstart♂


クロジョウビタキ・Black Redstart♀・幼鳥
コウザンマシコ・Himalayan Beautiful Rosefinch


ユキスズメ・White-winged Snowfinch / Snowfinch

イワスズメ・Rock Sparrow


イワスズメは胸のところが黄色
ヒゲワシ・Bearded Vulture / Lammergeier

チャイロツバメ・Eurasian Crag Martin

子育て中のチャイロツバメ
写真は撮れなかったですが、その他にも何種類かの野鳥を見ることができました。
私たちが現地にいたのは、15:00-16:00の1時間くらいです。
時間に余裕があれば、もう少し色んな種類が見れそうでした。
ヨリーン・アム渓谷に住む動物
ヨリーン・アム渓谷は、ナキウサギやジリスの生息地であることも有名です。



あちこちで可愛らしい姿を見ることができます。

野生のキツネやヤク、アイベックスも生息しており、急な崖の斜面を登る姿が見れるそうでが、あいにくこの日は見ることができませんでした。
世界初の恐竜の卵化石が発見されたバヤンザグ
恐竜の卵が初めて発見された場所として知られる、赤い砂岩の奇岩群は、ゴビ砂漠の美しい風景と、科学の両方を求める旅行者を魅了します。
モンゴルを代表する断崖が古代の城壁のようにそびえ立ち、夕日に照らされると、燃えるような輝きを放つので、Flaming Cliffs|炎の崖と呼ばれています。


シルクロードの場所でもあるらしい

可愛い植物も咲いていた

モンゴルならではの風景
バヤンザグで見れる野鳥
バヤンザグは、崖になっているので猛禽が営巣した跡がいくつかありました。
6月頃は、もっと他の鳥の子育てが見れるかもしれません。
サバクヒタキ・Desert Wheatear

サバクヒタキ・Desert Wheatear♂

サバクヒタキ・Desert Wheatear♀
ワキスジハヤブサ・Saker Falcon

ワキスジハヤブサの子供たち

ワキスジハヤブサはモンゴルの国鳥だそう
アマツバメ|Pacific Swift

アマツバメもたくさん飛んでいた
南ゴビへ行くには?
以前のブログで書いた通り、モンゴルは、政府の方針によりツアー参加が推奨されています。
ヨリーン・アム渓谷やバヤンザグ、ホンゴル砂丘に行くには、ツアー参加が手っ取り早いです。
2泊3日なら、2名\100,000というコースもありますので、価格も少し抑えられます。
もう一声と思ったら、やりたいことを絞り、値下げ交渉をしてみるのも手かもしれません。
ゴビ砂漠はこのエリア
ゴビ砂漠に持っていってよかったもの
ゴビ方面では、ほとんどの方がゲルキャンプに宿泊されると思います。
ゲルでは、深夜、電力供給がなくなるので、モバイルバッテリーやライトは持って行くと重宝します。
●モバイルバッテリー|旅には薄型で大容量が便利
●LEDキャンプライト|我が家はこちらの黒を愛用中
●汗拭きシート|丈夫でヨレにくいのがおすすめ
ホンゴル砂丘で車のタイヤがスタックするというハプニングが起きました。
ようやく、抜け出すことができたものの、宿泊先のゲルに着いたのは22時頃。
消灯時間が23時なので、お湯が出ず、シャワーを浴びることができませんでした。
私たちがモンゴルに行った時期は夏で、たくさん汗をかいたので、汗拭きシートは重宝しました。
●汚れてもいい靴
舗装されていない土や砂の上を歩くので、靴は結構汚れます。
誤って家畜の糞を踏んでしまうことも!
●変換プラグ|ほぼどこの国もカバー
無印良品らしい、シンプルなデザイン。
場所を取らないコンパクトタイプでおすすめです。
まとめ
今回は、雄大な自然を満喫する旅程に、野鳥や動物を見つけることにも意識して、よりモンゴルを知ることにフォーカスしてみました。
モンゴルに旅行に来る方は、大自然を体感したい方が多いと思います。
砂丘を歩いてみたり、遊牧の風景を眺めたり、夜は満点の星空に感動したり。
その中で、そこに住む野鳥や野生動物にも目を向けてみると、その愛らしさにまた魅了されるはず。

今回も最後までご覧いただきありがとうございました。
この記事が、旅のお役に立てば幸いです。