シンガポールのマングローブや海岸近くの森で出会える、
美しいサンバードの一種が ノドアカタイヨウチョウ Copper-throated Sunbird です。
光の当たり方によって輝く 銅色の喉元 が特徴で、
条件が揃うと驚くほど鮮やかな色を見ることができます。
しかし、この鳥はシンガポールでは
生息環境が限られるため、意外と出会いにくい鳥でもあります。
この記事では
・ノドアカタイヨウチョウの特徴
・見つけやすい環境
・観察のコツ
などを、実際の観察体験をもとに紹介します。
シンガポールで野鳥観察を楽しみたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
私はこの図鑑を参考にしてます!

A Naturalist’s Guide to the Birds of Singapore (Naturalist’s Guides)
虹色に輝く – ノドアカタイヨウチョウ

ノドアカタイヨウチョウ Copper-throated Sunbird
東南アジアに広く分布するサンバードの仲間で、
シンガポール、マレーシア、インドネシア、フィリピンなどで見ることができます。
体長はおよそ 12〜13cmほどの小さな鳥。
花の蜜を主食としながら、
小さな昆虫も食べる 蜜食性の鳥 です。
オスの特徴
オスは非常に美しく、
・黒い体
・緑に輝く頭と背中
・銅色に輝く喉
という特徴があります。
喉元は 銅色+紫の光沢 があり、
光の当たり方によって印象が大きく変わります。
そのため、写真で色を再現するのが難しい鳥でもあります。

ノドアカタイヨウチョウ♂
メスの特徴
メスはオスとは大きく異なり、
・オリーブ色の背中
・黄色っぽいお腹
・白っぽい喉
という落ち着いた色合いです。
目の周りに 不完全な白いアイリング があるのも特徴です。

ノドアカタイヨウチョウ♀
| 分類 | 種名 |
| 目: | スズメ目 |
| 科: | タイヨウチョウ科 |
| 属: | モヒタキタイヨウチョウ属(Leptocoma) |
| 和名: | ノドアカタイヨウチョウ |
| 英名: | Copper-throated Sunbird |
| 学名: | Leptocoma calcostetha |
| サイズ: | 12-14 cm |
ノドアカタイヨウチョウが見れる場所

子育てでお疲れの様子
スンゲイ・ブロウ湿地保護区|Sungei Buloh Wetland Reserve
ノドアカタイヨウチョウは
マングローブ林や海岸沿いの森林
に多く生息します。
そのためシンガポールでは
・Sungei Buloh Wetland Reserve
・Pulau Ubin
などで観察されることが多い鳥です。
花の咲く木の周辺で
蜜を吸う姿を見ることができます。
ペアで行動することが多く、
特に2月後半から3月にかけて繁殖期のため、
巣作り、子育ての様子が見れます。
👇Sungei Buloh Wetland Reserveでよく見られるエリア
スンゲイ・ブロウ湿地保護区ヘのアクセス
1. ウェットランド・センター(Wetland Centre)
マングローブの遊歩道や観察小屋に近い、メインの入り口です。
- 住所: 301 Neo Tiew Crescent, Singapore 718925
- 公共交通機関での行き方:
- MRT南北線(North South Line)のクランジ駅(Kranji MRT Station)で下車。
- 駅のバス停から925番のバスに乗車し、「Kranji Reservoir Park B」バス停で下車する。
- ウェットランド・センターまで徒歩約20分
- 火曜日~金曜日はシャトルバスがある※シャトルバスの詳細をご覧ください。
- ※日曜・祝日は、925M番のバスが「Sungei Buloh Wetland Reserve」の入り口前まで運行します。
💡ノドアカタイヨウチョウのポイントへは、ウェットランド・センターが近いです。
2. ビジターセンター(Visitor Centre / Kranji Way)
「Coastal Trail(沿岸遊歩道)」に近い、新しい方の入り口です。
- 住所: 60 Kranji Way, Singapore 739453
- 公共交通機関での行き方:
- 同じくクランジ駅から925番のバスに乗車し、「Kranji Reservoir Park B」バス停で下車して徒歩すぐです。
シャトルバスの詳細(2026年現在)
現在はNParks(国立公園局)が運営する「Kranji North Parks Shuttle(クランジ・エクスプレス・シャトル)」が運行しているそうです。
運行日: 火曜日〜日曜日(月曜日は運休。ただし月曜が祝日の場合は運行)
ルート: クランジ駅▶ビジターセンター▶ウェットランド・センター▶クランジ・マーシュ(Kranji Marshes)
料金: 有料(数ドル程度。以前のクランジ・エクスプレスと同様の形式です)
乗り場: クランジ駅(Kranji MRT)のタクシー乗り場・ピックアップポイント付近。

私はこのサービスを使ったことがないので、駅に着いたら時刻表を見つけて確認するか、駅員に聞いてみてください。
ノドアカタイヨウチョウの探し方
観察のポイント①
ノドアカタイヨウチョウを見つけるコツは
①花の多い場所を探す
サンバードは花の蜜を好むため、
開花している木の周りに集まります。
②中層〜上層を探す
枝の中層〜上層で活動することが多いです。
③光の当たり方を見る
オスは光が当たると
喉の銅色が強く輝きます。
観察のポイント②
雄が雌を追いかける様子がよく見られ、
その際に 高く短い鳴き声 を出します。
この声がよく響くので、
鳴き声を頼りに探すと見つけやすい鳥です。
ただし、動きはとても素早く、
枝から枝へと飛び回るため、目で追うのはなかなか大変です。
観察のポイント③
ノドアカタイヨウチョウは、
木に登ってくる ヘビやリスなどの天敵から卵や雛を守るため、
水面に近い低い位置に巣を作る ことがあります。
繁殖期に、低い位置の枝を
頻繁に出入りしている様子が見られたら、
近くに巣がある可能性があります。
その場合は、鳥にストレスを与えないよう
少し離れた目立たない場所から、そっと観察や撮影をしましょう。


まとめ
ノドアカタイヨウチョウは、
銅色の喉が美しく輝く魅力的なサンバードです。
しかし、シンガポールでは
・マングローブなど限られた環境
・樹上の高い場所で活動
という理由から、
意外と観察が難しい鳥でもあります。
もし見つけることができたら、
光の角度を変えて観察してみてください。
喉元の色が変化する様子を見ることができ、
この鳥の魅力をより感じられるはずです。

素敵な出会いがありますように。

無事に巣立った雛

