くりくりとした大きな目ときょとんとした顔が可愛く、ペットでも人気のフクロウ。
シンガポールには、6種類のフクロウが住んでいます。その中でも見つけやすい、フクロウの仲間のマレーウオミミズクがいつもいる場所をご紹介します。野生のフクロウを見てみたいという方、比較的お手軽に見れるのでぜひ行ってみてください!
鮮やかな黄色の目が魅力的 – マレーウオミミズク
1.マレーウオミミズクについて
マレーウオミミズクは、名前の通りフクロウ科のミミズクで、肉も食べますが、魚を好んで食べることからこの名前になったようです。見た目の特徴は、やはり耳のようにぴんとたった羽角(うかく)です。ちなみに羽角とは不毛の束です。
そんなマレーウオミミズクは、フクロウの仲間では珍しく足に毛が生えていません。それは、獲物である魚を獲る際に、足が水に浸かり濡れてしまった後、体温が奪われるのを避けるためだそうです。ちなみに、通常フクロウの足に毛が生えているのは、獲物からの反撃防止、消音のためだそうです。
★シンガポールの野鳥情報は、こちらのサイトがおすすめです!
https://singaporebirds.com/species/buffy-fish-owl/
2.マレーウオミミズクが見れる場所
ハムステッド・ウェットランド・パーク/Hampstead Wetlands Park
マレーウオミミズクが暮らす、シンガポールの都市公園で一番有名な場所は、ハムステッド・ウェットランド・パーク/Hampstead Wetlands Park です。毎年同じエリアで繁殖しています。Google mapにも、ランドマークとしてピンがうたれました。
ジュロン・レイク・ガーデンズ/Jurong Lake Gardens
次にマレーウオミミズクに出会えるチャンスがあるのは、ジュロン・レイク・ガーデンズ/Jurong Lake Gardensです。このピンの辺りで毎年繁殖しています。今回、地上に降りてきたマレーウオミミズクを撮影できたのはこの場所です。
ウル・パンダン・パーク・コネクター/Ulu Pandan Park Connector
その他、ウル・パンダン・パーク・コネクター/Ulu Pandan Park Connector、スンゲイ ブロー湿地保護区/Sungei Buloh Wetland Reserve、パシル・リス・パーク/Pasir Ris Parkにも生息しています。
3.マレーウオミミズクの見つけ方
フクロウやミミズクは夜行性なので、夕方から活動し始めます。日暮れ時であれば、生息地近くの水場の低い木にとまったり、水を飲みに来ることもあるので、しばらく待つのもいいかもしれません。
日中であれば、大きな木の上のほうにある、根を張ったシダが覆い茂ったところを注意してみると寝ている姿を見つけられるはずです。
ポイント
マレーウオミミズクは、トカゲやカエルも食べますが、魚を好むため、水場が近いシダの葉がたくさん着生した高い木の上にいます。そういった場所で、朝・夕狩りをするのでじっくり待つのがいいでしょう。
また、子育て中、大雨の後は日中でも地上に降りてくることもあります。その時は、かなりの至近距離で観察することができます。