野鳥観察を始めたときに購入した、シンガポールの野鳥図鑑”BIRDS OF SINGAPORE”の表紙に載っているナンヨウオオクイナ。初めて見つけたときは森の中で、暗すぎて証拠写真しか撮れませんでした。
その後、何度かチャンスはあったものの、シャッターチャンスに恵まれず…という日々が続いていましたが、やっと撮影することができました。しかも、子育て中だったので、かわいい雛たちも写真に収めることができました!
そこで、ナンヨウオオクイナはどこにいて、いつの時期が見やすいのかまとめてみました。ナンヨウオオクイナを見てみたい方はぜひ参考にしてください。
とってもシャイなクイナ – ナンヨウオオクイナ
1.ナンヨウオオクイナの見れる場所
ナンヨウオオクイナが一番多く見られている場所は、シンガポールボタニックガーデンです。特にジンジャーガーデンでは、色んな方が目撃されていて、私も何度か見たことがありました。
私が初めてナンヨウオオクイナを見たのは、ブキ・ティマ自然保護区でした。この時、じっと息をひそめていたらすぐ近くまで来たのですが、暗すぎたため、証拠写真のみでした。ウィンザー自然公園、ガーデンズ・バイ・ザ・ベイでも見たことがあります。後は、ブキ・バトック自然公園、ロロン・ハルス、スンゲイ・ブローなど、割といろんなところに住んでいます。
図鑑などにも載っているように、水辺の湿った場所がお好みのようです。
ナンヨウオオクイナは、留鳥なので、基本的にはいつでも見れるはずなのですが、なんせスーパー恥ずかしがり屋さんなので、露出が多い子育てシーズンが探しやすいのではないでしょうか。私が見たのも、若い個体か、雛を連れているときが多かったです。2月と6月に子連れの親子に遭遇したので、そのあたりが繁殖時期だと思います。
2.ナンヨウオオクイナについて
ナンヨウオオクイナは、インド北東部、バングラディシュ東部、東南アジアにかけて生息し、北部の個体群は、東南アジアへ渡り越冬します。オーストラリアでも見られることもあるようです。シンガポールでは留鳥ですが、渡ってくる個体もいるかもしれませんね。
分類・種名
目: ツル目
科: クイナ科
属: オオクイナ属
和名: ナンヨウオオクイナ
英名: Red-legged Crake
学名: Rallina fasciata
サイズ: 22-25 cm
3.ナンヨウオオクイの見つけ方
ここでは、シンガポールボタニックガーデン内での見つけ方をご説明します。
見るポイントは、池や水場があるエリアの草むらの中です。ジンジャーガーデンエリアでは、池の周りや、滝の周りです。
Nassim Gate Treewayの裏手にある、フレンチのレストラン、Roia Restaurant付近を子連れで歩く姿も目撃しました。Evolution Garden周辺でも見たことがあります。いずれにしても、水辺が近い草むらです。子連れの時は鳴きながら移動するので、耳を澄ませば声が聞こえてくるはずです。
ジンジャーガーデンはこちら↓
Nassim Gate Treewayの水場の裏辺りもポイントです
4.まとめ
今回は、シンガポールの野鳥図鑑の表紙にも載っているナンヨウオオクイナが観察できる場所を振り返ってみました。
赤茶色に鮮やかなピンクの足、大きな赤い目がインパクトのある恥ずかしがりやなナンヨウオオクイナ。会えそうで会えない鳥なので、見つけたときはきっと嬉しくなりますよ!
子育てシーズンの1~6月頃に、シンガポールボタニックガーデンのジンジャーガーデンや、エボリューションガーデン、ナッシムゲート周辺の水辺をチェックしてみてください。きっとカエルみたいなグェッグェッという鳴き声と共に、真っ黒クロスケのような子を連れた、ナンヨウオオクイナに出会えるはずです。
この記事が、いつか誰かのお役に立てますように!