ラオス北部にある、東南アジア最後の秘境と呼ばれる古都ルアンパバーンは、1995年にユネスコの世界遺産に指定されました。
毎年のように欧米の新聞や旅行雑誌に「世界で一番訪問したい都市」の上位にランクインされています。
すべてが素朴でノスタルジックなこの美しい古代の王都には、織物ギャラリー、数多くの寺院、小さなカフェなど、さりげない楽しみがたくさんあります。
2025年2月、夫婦二人でシンガポールからベトナム・ハノイ経由でルアンパバーンに入りました。
日本からも直行便はないため、ハノイやバンコク経由で行くことになります。
航空券の比較は スカイスキャナー が便利です。
今回は、ルアンパバーンのおすすめ観光地やグルメ、旅に必要なものなどご紹介します。
行く前にこちらの本を読むのはいかがでしょう?
“ラオスにいったい何があるというんですか?” 村上春樹の人気の紀行文
旅の鉄板
ルアンパバーンの魅力

ルアンパバーンの最大の魅力は、ゆっくり流れる時間を感じながら何もしないを楽しむことだと今回訪問して感じました。
首都、ビエンチャンのように開発されておらず、高層ビルや渋滞などとは無縁。
日常に溶け込みながら、非日常を味わう不思議な感覚で、街をぶらぶらしました。








仏教文化と自然が融合し、街は古く華美ではないものの、清掃が行き届き清潔な印象です。



お店の商品陳列も整然とされていて、ルアンパバーンに暮らす人たちの丁寧さが垣間見えるようです。


ルアンパバーンおすすめ観光スポット
東南アジアの活気あふれる雰囲気とは異なり、控えめで穏やかルアンパバーン。
ゆっくり観光してみましょう。
多くのサイトでも紹介されている場所がメインになりますが、体験した素晴らしさと、率直に感じたことをお伝えしていきます。
ルアンパバーンの人気ツアー申込みはこちらから

プーシーの丘

プーシーの丘の頂上まで急な階段を登っていきます。
私たちは、プーシーの丘の帰りにナイトマーケットに行きたかったので、ナムカーン川側のKingkitsarath Rdから登り、ルアンパバーン国立博物館側のSisavangvongロードに出るルートを選びました。
急な登りがきついと思う方は、ルアンパバーン国立博物館側から登る方が比較的緩やかです。
ルアンパバーン国立博物館側入り口はこちら。
入り口で入場料を支払います。(30,000kip)
寺院ワット・チョム・シーに人々が集まり、その光景を楽しみます。
ややハードですが、登った先には街全体を見渡せる素晴らしいパノラマビューが!

沈みゆく夕日がルアンパバーンの魅力的な街を黄金色に染め上げます。
残念ながら、最高の眺めを楽しもうと多くの観光客が寺院に登ってくるので、ゴールデンアワーはとても混雑します。

本格的に写真を撮るなら、少なくとも1時間前には到着して場所を確保し、準備をするようにしましょう。
ナイトマーケット

ルアンパバーンを訪れるほとんどの人は、ナイトマーケットに行くと思います。
ラオスには約50もの民族が暮らしていて、民族ごとに異なる織りや柄、染色の技術が受け継がれ、バラエティ豊かな布で作られた雑貨などがひしめき合い、見ているだけでも買い物欲が湧いてきます。




しかし、売られている商品の多くは、実はラオスの手工芸品の外国製(通常は中国製)の模造品です。
地元産品を保護する取り組みとして、少なくとも60%がこの地域で手作りされた製品であることを示す新しい”Made in Laos”ラベルが設けられているので、ラオスの商品が欲しい方は、意識してみてください。
町の中心部にあるOct Pop Tok(オック・ポップ・トック)では、伝統工芸やモチーフを利用したラオスの雑貨を販売している、カフェ併設のショップで、モノづくりのワークショップも開催しています。ご興味のある方は参加してみるといいですね。
The Boutique by Ock Pop Tok
歩行者天国のナイトマーケットの奥には、屋台街があります。
私たちはここでは食事をしなかったのですが、とても賑わっていました。




ワイワイビールを飲みながら食事をしたい方にはおすすめ!
托鉢

毎朝夜明けになると、数百人の僧侶たちがルアンパバーンの街路を通り抜け、静かに朝の托鉢を行います。
托鉢の見学する際は、マナーを守り、僧侶や地元の方々の妨げにならないように注意が必要です。
道で売り子から喜捨用のもち米やお菓子を購入し、実際に参加することもできます。
お米は少しずつ手で握って渡すので、手袋も一緒にもらいましょう。
托鉢が行われる5時から7時は車両通行禁止になりますが、実際僧侶たちが托鉢を行うのは、日の出からです。
[参考時間]
5:30-6:30(3-10月)
6:00-7:00(11-2月)
[場所]
Sakkaline Rd(サッカリン・ロード)←こちらが観光客が多い道
Kounxoau Rd(クンスワー・ロード)

托鉢を終え寺に帰っていく僧侶
ワット・シェントーン

ワット・シェントーンは、ランサーン王朝のセタティラート王により1560年に建立された仏教寺院です。ラオスならではの建築様式や高い芸術性を見ることができます。
[営業時間]
6:00-18:00
無休
[入場料]
30,000kip
入り口はこちら。
ルアンパバーンスタイルとよばれる複数の切妻屋根が重なり合いながら緩やかなカーブを描く姿が印象的な境内の中央に位置する本堂。

境内の中央に位置する本堂
本堂背面の外壁には「マイトーン(黄金の木)」とよばれる色鮮やかなモザイク画が施されています。かつてこの場所に高さ160mの大樹が立っていたという言い伝えにより、1960年代に制作されました。

マイトーン(黄金の木)

メコン川クルーズ
メコン川クルーズで、サンセットを見るのもここでの楽しみ方の一つです。

ゆったりとした高級感のあるクルーズでビールを飲みながら夕日鑑賞するのも素敵な時間の過ごし方です。
ただ、少し値段が高いのと、船によっては乗船時間が長い場合もあるので、ご自身にあったものを吟味しましょう。
優雅に過ごしたい方は、Khopfa Mekong Cruise(コプファメークロンクルーズ)がおすすめ。
クルーズ乗り場近くの、The Belle Rive Boutique Hotel(ザ ベル リヴ ブティック ホテル)で予約をすることができます。宿泊していなくても大丈夫です。
もっと手軽に楽しみたい方は、Sa Sa Sunset Cruiseはいかがでしょうか?
ちなみに私たちは、時間ギリギリで、乗り場近くでチケットを売っている方から買いました。
船自体は、全然豪華でもおしゃれでもなかったですが、ワンドリンク付きで、お値段も良心的、椅子とテーブルはあるし、それなりにゆったりできました。



景色はどの船に乗っても変わらないので結果よかったかなと思いました。

クアンシーの滝

ルアンパバーンまで来たなら、必ずクアンシーの滝まで足を延ばしてください。
滝壺の水に含まれる石灰華が光を反射するため、まるでターコイズブルーのように美しく見えます。周りを取り巻く環境も自然豊かでとてもリラックスできる素敵な場所です。

ルアンパバーンからは、車で約45分。朝から出発すれば、午後には戻ってこれるので、その後町ブラもできます。

事前予約は日本語対応が嬉しいこちらから。
【KKday】海外オプショナルツアーを日本語で楽々予約・簡単決済!私たちは乗り合いバスで行きました。結構ギュウギュウでしたが、値段も安かったです。

ほとんどのツアーが、現地に着いたら2時間くらい自由行動で、時間になったらバスの止まっている駐車場まで戻るようになると思います。
似たような車があるので、ナンバーを写メ撮って控えておくといいですよ。
伝統芸術民族学センター(TAEC/Traditional Arts and Ethnology Center)
伝統芸術民族学センターは、ルアンパバーンの中心部にあり、ラオスの多様な民族文化を紹介する魅力的で文化的に豊かな学習センターです。
民族衣装や工芸品の展示があり、ラオスの伝統文化に触れることができます。





特別展示場では、イタリアのファッションブランドがオマ族の伝統デザインを盗用し、世界中で販売したことがきっかけとなり、世界のファッション業界における文化盗用と芸術的鑑賞の境界を探り、成長著しい文化知的財産権という分野に光を当てています。



なかなか見ごたえのある展示でした。
[営業時間]
8:00-17:00(ミュージアム、ショップ)
月曜定休日
[入場料]
35,000kip
ショップでは、近隣地域の手工芸品を手頃な価格で提供しています。
Old French Bridge
この橋をひたすらまっすぐ行くと空港に着きます。


橋の上からは、ナムカーン川がいい感じに見れます。

メコン川支流のナムカーン川
渡り切ったエリアは、ちょこちょことレストランや宿泊施設がありますが、ほぼ地元の方が暮らしているエリアのようで、とてもローカル感が味わえます。
モーニングマーケット
毎朝6時から朝市が開催されています。

場所は、ナイトマーケットがあるSisavangvong Rd(シーサワンウォンロード)北側です。




たくさんのタマリンド




見たことのない料理やスパイスなどがあって面白かったです!
ラオス料理
伝統的なラオス料理

ルアンパバーンで最も本格的なラオス伝統料理を提供するレストランの一つ、タマリンド。
口コミも多く、評価も高かったので行ってみました。
お店の雰囲気や、サービスはとてもよかったですが、料理は好みが分かれそうです。
地元でとれる、野菜やハーブをふんだんに使ったお料理が多く、少し薬膳料理に近いような。
私自身、パクチーや香りの強いハーブがあまり得意でないため、好みの味ではありませんでした。
(辛口評価ごめんなさい!)
ラープはパクチーたっぷりでしたが、このお料理にはとてもマッチして美味しくいただけました。

タマリンドレストランでは、料理へのより深い知識を得られるよう、校外の料理教室も開催しています。
お料理が気に入った方は、参加すると面白いかも。
人気店なので、予約必須です。
ラオスのカオソーイ
カオソーイは、北タイではとても有名ですが、ラオスでも食べることができます。
タイのそれとは少し違うのですが、これが美味しかったです。


好きなYoutuberさんが食べているのを観て行ったのですが、大正解!
美味しくて大満足でした。また行きたいくらいです。^^
旅の注意点

ラオスは、カード決済ができるところが少ない(またはカード手数料を取られる店が多い)ので、現金を用意しましょう。
私たちは、ラオス空港で換金しました。

通信は、事前に購入していたシンガポールの電話会社のアジア各国をカバーしているローミングプランは使えず、空港でSIMを買いました。
移動手段は、鉄道がないので、タクシー、トゥクトゥク、バイクタクシー、バス、ソンテウ、徒歩になります。
私たちは、空港から滞在先までは、相乗りタクシーに乗りました。
空港の出口付近で、タクシーチケットを販売している窓口で買いました。
アジア圏ですが、Grabは使えません。代わりに、配車アプリLoca(ロカ)があります。
Locaは事前決済もできるので、ラオスの他の都市に行く方や、リピートするかもしれない方はダウンロードしておきましょう。

東南アジアでは虫よけは必須
トイレに紙が流せないので設置がないこともしばしば。
実は万能。マルチに使えるおしり拭き。
まとめ
今回は、素朴で美しい古都、ルアンパバーンのご紹介でした。
ルアンパバーンを楽しむには、夕日を鑑賞して、陽が沈んだらルアンパバーンの伝統料理を楽しみ腹ごなしにナイトマーケットをプラプラしてお買い物。
翌朝は、伝統行事の托鉢を見て、朝市を楽しんで、午後までクアンシーの滝で綺麗な滝を見ながらマイナスイオンを浴び、戻ってきたらサンセットクルーズに参加し、美味しいカオソーイを食べる。
空いた時間で、行ってみたい寺院を訪ねたり、博物館を訪ねたり。街をゆっくり散策するのもいいですね。
こんなモデルプランでも、十分ルアンパバーンを楽しむことができます。
時間に余裕ができたら、ワークショップに参加して、体験型の思い出作りもよさそうです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
楽しい旅になりますように!

とにかく綺麗だったルアンパバーンの夕焼け
今使っているレンズは少し重い[745g]
SIGMA 24-70mm F2.8 DG DN II Art Eマウント
気になるレンズ[約427g]
SONY E PZ 18-105mm F4 G OSS
旅にはこれくらいがいいのかな